ザック日本W杯戦闘服「円陣」

 日本サッカー協会は11日、千葉県成田市内で2014年ブラジルW杯に向けた日本代表の新ユニホームを発表した。コンセプトは「円陣」‐。ユニホーム背中には鮮やかな蛍光レッドの一本線が入り、円陣を組んだ際に一つの大きな輪となるようにデザインされている。国として、チームとしての団結を示す新ユニホームは、16日のオランダ戦から着用する。日本代表は同日、ベルギーで行われる国際親善試合に向けて出発した。

 来るべき14年ブラジルW杯での“戦闘服”が、いよいよお披露目された。最大の特徴は背面の上部に施された毛筆による蛍光レッドの一本線。選手が円陣を組んだ際に、ピッチに大きな一つの輪が描かれることになる。

 会見に出席したザッケローニ監督は「選手が円陣を組んだ時に一つの円になることを想像するだけでワクワクする。サポーターにも来てもらって、日本中が一つの大きな輪になればいいなと思う」と、ご満悦。そのほかにも左胸の日本国旗は、歴代サッカー日本代表のユニホームを細かく砕き、新たに紡いだ糸を使用するなど、日本サッカー界としての団結と誇りを示すユニホームとなった。

 16日のオランダ戦から使用するが、まず求められるのは“心機一転”だ。直近の日本代表は6月のコンフェデ杯(ブラジル)での3連敗以降、先月の東欧遠征でもセルビア、ベラルーシに2連敗を喫するなど、強豪国相手に苦戦が目立つ。

 指揮官は「日本代表監督として、これまで2つの青(ユニホーム)に出合ったが、両方とも結果がついてきてくれた。この3つ目も同じように結果を運んでくれたら」と話したが、W杯まであと7カ月となった中で、現状はとても楽観視できる状況ではない。

 会見直後には年内最後の代表活動となる欧州遠征に出発。オランダ、ベルギーと試練の2連戦を迎える。1トップで期待がかかる柿谷が「結果にこだわってやっていきたい」と話せば、DF今野も「なかなか結果が出ていないが、何かきっかけをつかめれば。強豪相手だが結果を求めていきたい」と力を込めた。夢舞台を戦う“戦闘服”にいきなりミソはつけられない。

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