ザック感謝感激!貫いた攻撃采配

 「W杯アジア最終予選、日本1-1オーストラリア」(4日、埼玉)

 アルベルト・ザッケローニ監督(60)が、日本に深く感謝した。就任から約3年で大きな任務だったW杯出場を決め、環境やサポーターの後押しに感激。「日本が終わった後に、どこの国に行ける(という)のか」と声を弾ませた。

 W杯出場決定直後にピッチ上で行われたセレモニーでは日本語のみで「ミナサンコンバンハ。オーエンアリガトウ、ゴザイマス」とあいさつした。直後にイレブンから水をかけられ全身びしょぬれになってしまったが、子どものように笑い、歓喜の瞬間を楽しんだ。

 10年8月の就任直後、親しい知人に「イタリアで言うならば、世界の中でまだ(2部相当の)セリエB。私が来たことで(1部の)セリエAに押し上げたい」と語ったという。「日本に何かを残したい」と公言し、A代表には必ず20歳前後の若手を呼び、人材を残すことにも腐心してきた。

 日本にとけ込むこともいとわず、オフの際にはICカードを使って外出する。「携帯のチューブわさびを持ち歩いている」というほど和食も大好物。母国・イタリアで行った講演会では、時間通りに来る日本の電車や、行く先々で触れた日本人の気遣いに感銘を受けたと熱く語った。

 最後まで勝ちにいった。後半34分にDF栗原を入れ、今野を左サイドバックへ。長友をMFに上げる11年アジア杯決勝戦と同じ切り札を投入した。直後に失点し「しまったと思わなかったか」と質問もされたが、「その場面ではなく、交代の後に長友がシュートを外してしまったと思った」と切り返した。

 「10歳は年をとったかな。それでも非常にうれしいです。この試合勝ちにいこうという内容で戦えたと思います」。守備が伝統のイタリア出身とは思えないほど、強気に言い放った。

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