ザック監督ゲキ!3年間の集大成見せろ

 「W杯アジア最終予選、日本-オーストラリア」(4日、埼玉)

 史上初となるホームでのW杯出場決定に向けて、サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)は決戦前日の3日、選手たちに就任から3年間の“集大成”パフォーマンスを求めた。この日は、チームに本田、岡崎、酒井高が合流し、ようやくベストメンバーがそろった。超満員確実の会場・埼玉スタジアムでは5戦全勝。最高の形で5大会連続のW杯切符をつかみ取る。

 オーストラリア戦に向けてのミーティング。選手たちを前に、ザッケローニ監督は「次は私が就任してから一番大事な試合だ」と檄(げき)を飛ばしたという。就任から3年間の“集大成”となる大一番に向けて、「3年間チームを率いてきたが、最大の信頼を持って臨む。選手たちがいいパフォーマンス、いい試合を見せてくれることを確信している」と自信をみなぎらせた。

 直前のブルガリア戦では脆(もろ)さを見せ、3月のヨルダン戦に続く就任後初の連敗を喫したが、「ブルガリア戦は結果は重要でなかった」とあくまで親善試合を強調。直近2戦を欠場した大黒柱の本田も復帰し、会場は全勝を誇る埼玉スタジアム。「チームとしてやるべきこと、プレーが完ぺきにできるだろう」と力を込めた。

 決戦前日の心境を「クラブで優勝した時と、よく似た感情を持っている。決勝前夜前日の感覚だ。ここまでたくさんのことがあった」と、98‐99年シーズンにACミランを率い、セリエAで優勝した状況と重ねた指揮官。5大会連続のW杯切符へ、時は満ちた。

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