ザックJ、本田&長友抜きでW杯決める

 「W杯アジア最終予選、ヨルダン-日本」(26日、アンマン)

 日本サッカー協会は14日、ブラジルW杯アジア最終予選・ヨルダン戦に臨む日本代表メンバー23人を発表した。古傷の右膝や足首の不調が伝えられているFW本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=と、左膝を負傷したDF長友佑都(26)=インテル・ミラノ=の招集は見送られた。2人がそろわないW杯予選は苦戦続きだが、アルベルト・ザッケローニ監督(59)は、勝てば5大会連続のW杯出場が決まる大一番へ、コンディションを優先させた。

 大黒柱2人の重要さはよく理解している。ザッケローニ監督も「不在は痛手」と認めた。それでも、「予選中に2人がいないことはありましたけど、代わりの選手が見事に活躍した。コンディションのいい選手を優先的に選んだ方がいいのでは、という結論に至った」と強行招集を避けた。

 原博実強化担当技術委員長によると、最終的に招集見送りを決めたのは13日。今週末のリーグ戦に出場できるか見極めることも示唆していたが、本田については「100%に近いコンディションにあと何日かで戻るかというと無理」。長友についても「今週末もメンバー入りするのは難しいという状況」を考慮して決断したという。

 2人が不在のW杯予選は、明らかに力が劣るタジキスタン戦以外はいずれも苦戦してきた。3次予選初戦の北朝鮮戦は後半ロスタイムにDF吉田が決勝ヘッドをたたき込む辛勝だった。続く敵地のウズベキスタン戦も先制点を許す苦しい展開をFW岡崎のヘッドで引き分けに持ち込んだ。

 極めつけは11年11月15日、敵地での北朝鮮戦だ。君が代がブーイングでかき消される完全アウェーの空気にのみ込まれ、ザックジャパン17戦目で初黒星を喫した。どの試合も攻撃で決定力を欠いたことが苦戦の一因で、2人の存在の大きさがうかがえる試合だった。

 本田の代役となるトップ下候補、香川と中村についてザック監督は「中村はよりMFタイプで、中盤にバランスをもたらしてくれる。香川はセカンドトップに近い。2列目の左右を誰にするかで影響してくる」とカタールでの事前合宿で見極める。長友の代役は酒井高、駒野が考えられる。代役の駒はそろっている。勝てば世界最速でのW杯切符が決まる正念場で、日本の底力を見せつける。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

日本代表バックナンバー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(日本代表バックナンバー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス