左足首などの治療で日本に滞在していたサッカー日本代表のＦＷ本田圭佑（２６）＝ＣＳＫＡモスクワ＝が１７日、チームに合流するため、成田空港発の航空機でロシアへ出国した。サングラスをかけ、スーツ、シャツから靴に至るまで全身黒のコーディネートで姿を見せたが、報道陣からの質問には口を開かず、搭乗便に乗り込んだ。

　痛めていた左足首を気にする様子はなく、回復が順調であることをうかがわせた。３月２６日に緊急帰国した本田は、４月初旬から関東近郊の競技場でトレーニングを行っていた。１５、１６日には日本協会が手配した大学生約２０人と紅白戦を行い、実戦復帰へ向けて、プレーを確認していた。

　６月４日に埼玉でオーストラリア、１１日に敵地でイラクと対戦するブラジルＷ杯アジア最終予選には復帰できる見通しだ。直前の強化試合、ブルガリア戦（５月３０日、豊田）での代表合流を目指す。

　原博実強化担当技術委員長は「良くなってきている。このまま順調にいってくれればいいね」と期待を膨らませた。２１日にロシアリーグ、スパルタク・モスクワ戦があるが、原委員長は「本人も無理して出なくちゃという感じではない」と否定的。２８日のルビン戦での復帰が濃厚だ。