大津、代表定着へ“下克上弾”決める

 「キリンチャレンジカップ、日本-ラトビア」(6日、ホームズ)

 初招集のFW大津祐樹(22)=VVVフェンロ=が5日、ラトビア戦に向けて関西空港に帰国し、代表に合流した。初招集された11年にA代表デビューを果たし、その後代表に定着したFW清武弘嗣(23)=ニュルンベルク=に続くため、アピールへの“下克上弾”を決める。

 ザックジャパンの新兵器が、港町神戸で初招集弾をぶち込む。昨夏のロンドン五輪で3得点を挙げ、日本の44年ぶりの4強進出に大きく貢献した大津が、新しい風を吹き込む。代表はメンバーが固定されつつあるものの、「チャンスはしっかりつかまえたい」と意気込んだ。

 ザッケローニ監督は新しい選手の起用ついては特に慎重だ。この日の会見でも「準備の整っていない選手を入れることで、その選手の今後の可能性を消してしまう恐れがある」と消極的なだけに、もしもチャンスが与えられたら、結果で応える覚悟だ。

 唯一の例外と言っていいのが清武だ。11年8月の国際親善試合・韓国戦(札幌)で初招集され、前半35分に右太ももを痛めたFW岡崎に代わりA代表デビュー。FW本田と香川のゴールをアシストする活躍で、代表定着につなげた。

 今回はFWハーフナー(フィテッセ)が負傷のため不参加。追加招集もなく、1トップはFW前田1人だ。Jリーグ開幕前でコンディションが上がりきっていない前田のフル出場は難しく、出番が回ってくる可能性は十分ある。

 1トップのほか、左右両サイドのFW、トップ下までこなせる大津のユーティリティー性は、ザッケローニ監督も認めるところ。起用法について、大津は「分からない」と語ったが、「どのポジションに入っても自分のスタイルは変わらない」と自然体で構える。

 取材を受けている際には、DF内田から「チャラいね~」とイジられる場面もあった。「向こうでもかわいがってもらっている。先輩も多いし、入りやすい」と連係に不安はない。「継続的に呼ばれるようにしたい」。“チャラ男”の目はブラジルを真剣に見据えていた。

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