関塚ジャパン逆転負け韓国と3位決定戦

 サッカー男子の日本代表は7日の準決勝でメキシコに1‐3で逆転負けし、初の決勝進出を逃した。前半12分にFW大津祐樹(22)=ボルシアMG=が先制点を奪ったが、ミスも絡んでメキシコに3失点した。10日(日本時間11日未明)の3位決定戦では、準決勝でブラジルに0‐3で敗れた韓国と対戦。日本は宿命のライバルを倒し、68年メキシコ五輪以来、44年ぶりの銅メダル獲得を狙う。

 右足に魂を込め、思い切り振り抜いた。前半12分、ゴール前やや左。東の横パスを受けると、大津はトラップから流れるような動作でズドン。今大会3得点目はメキシコのゴール右上隅を豪快に射抜いた。

 だが、相手の警戒は余計に強まり、被ファウル数はチーム最多の4。得点後の残り78分間はシュートさえ放てなかった。

 「イメージ通りのゴールだったのでそこまで良かったけど、本当に僕自身がもう1点、もう2点取れれば勝てた試合だった。すごく悔しい」

 本来の2列目左で先発した。選手交代とともにトップ下、2トップへと移ったが、見せ場はつくれなかった。攻撃はノッキング状態で守備でも空回り。中2日の5戦目で疲労は隠せなかったが、「そういう言い訳は絶対にしたくない」と潔かった。

 最終局面の3位決定戦で、因縁のライバル・韓国と激突する。メダルをかけた最後の大一番を前に、しょぼくれる時間さえも許されない。

 「プロフェッショナルなので切り替えなきゃいけない。それができない選手は試合に出る必然性がないと思う。整理がついた選手が出ればいい。でも、切り替えられない選手はこのチームには1人もいない。そこに関しては不安はない」

 得点ランクトップのFWレアンドロダミアン(ブラジル)とは3差。得点王への道のりは険しいが、大津がゴールを量産すれば、メダルへの距離が縮まっていく。

 「僕が点を取ることは、チームにとってもプラスになる。しっかり得点を取ることで貢献したい」と大津。望んではいなかった目標の下方修正。金メダルには届かなかったが、68年メキシコ五輪以来、44年ぶりの銅メダルならば夢は紡ぎ直せる。

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