日本サッカー協会(JFA)は28日、元日本代表監督の岡田武史氏(70)が24日をもって副会長を辞任したと発表した。
岡田氏はJFAを通じてコメントを発表。「誠に勝手ながら、このたび、副会長の職を辞させていただくこととしました」とし、理由についてはW杯北中米3カ国大会をめぐる一連の対応がきっかけと明かした。「私はこれまで、スポーツは高潔であるべきだという信条のもと、その社会的価値を大切にしてきました。しかし、今回のFIFAワールドカップをめぐる一連の対応については、私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、それを一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました」と説明した。
北中米W杯では米国代表FWバログンの出場停止処分を巡る対応に、世界中からFIFAのインファンティノ会長に向けて非難の声が飛んだ。ただ、23日に行われたAFCの臨時総会では、AFCのサルマン会長が来年3月に実施される国際サッカー連盟(FIFA)会長選で、再選を目指すインファンティノ会長を支持する意向を示した。JFAの日本協会の宮本会長も「アジアとしては足並みを(そろえる)、と言及していた。そういうのがわれわれの基本的な立ち位置」とAFCと同調する姿勢を示していた。
これに関し、岡田氏は「アジアサッカー連盟(AFC)との関係や日本サッカーへの影響を踏まえれば、AFCと歩調を合わせる方向性には現実的な理由があるものと理解しております」と理解。「任期の途中で職を退くこととなり、大変申し訳なく思っておりますが、熟慮を重ねた末の決断としてご理解いただければ幸いです」と結んだ。
岡田氏は日本が初めてW杯に出場した1998年フランス大会で監督を務めた。2007年にオシム監督の緊急入院を受けて2度目の日本代表監督に就任。アジア予選を勝ち抜いて出場した10年W杯南アフリカ大会では1次リーグ突破を果たし、チームをベスト16に導いた。その後、日本協会理事や中国クラブ監督などを経て22年3月に協会副会長に就任していた。
岡田氏のコメント全文は以下の通り。
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私はこれまで、スポーツは高潔であるべきだという信条のもと、その社会的価値を大切にしてきました。しかし、今回のFIFAワールドカップをめぐる一連の対応については、私自身の信条との間に大きな隔たりがあり、それを一人のスポーツマンとして受け入れることができず、このたびの決断に至りました。
アジアサッカー連盟(AFC)との関係や日本サッカーへの影響を踏まえれば、AFCと歩調を合わせる方向性には現実的な理由があるものと理解しております。
任期の途中で職を退くこととなり、大変申し訳なく思っておりますが、熟慮を重ねた末の決断としてご理解いただければ幸いです。