サッカースペイン1部リーグ、バレンシアのハビエル・アギーレ監督が強豪復活へ向けた自身のテコ入れ案の一つを1日で撤回、100年を超えるクラブの伝統を尊重することになった。スペインのスポーツ紙、マルカなどが伝えている。
事の発端はホームスタジアム、メスタージャのホームチーム用のベンチをこれまでの逆、メインスタンドの右側へ変えるとの方針が明らかになってから。アギーレ監督はスペインリーグで前回指揮したマジョルカで同様の試みをし、まずまずの結果を出したことからバレンシアでも同様の要望をしてクラブ側も前向きに話を進めていた。
しかしこの方針が明らかになると、ファンなどから少なくない拒否反応があったとみられる。これまで103年のメスタージャでの歴史で初めてアウェーチームのベンチがホーム側になるという点、また今季限りで同スタジアムでの試合開催が終わり新スタジアムへ移るという事情もあり、心情的にマイナスに働いたと考えられる。
前メキシコ代表監督で日本代表を率いたこともある指揮官は「ベンチのことは私が言ったことだが、それほど大事なことではない。実際より確かな要素は伝統。その伝統を壊すのは私ではない。スタジアム、ファン、ベンチに敬意を払い(ベンチは)同じ場所になる」と説明。さらに「私は迷信的でも頭でっかちでもない」と付け加えた。