「明治安田J1、東京V0-2広島」(11日、味の素スタジアム)
東京V・相馬直樹新監督(55)は就任後の初陣を白星で飾れなかった。上位の広島相手に前半は互角の勝負を演じたが、相手が3枚替えでギアを入れた後半に力の差を突きつけられた。就任発表からわずか3日、短い準備期間の難しさが露呈する采配もあった。
後半12分にFW一美を2トップの1角として投入。だが、わずか28分後の同40分にFW山田と交代させた。采配について、相馬監督は「いろんな要素がある」と前置きした上で「入れたいと思った選手が、サイドハーフが難しいっていうところがあった」と説明。山田を含めた3トップへの変更案もよぎったというが「その準備なんてとてもじゃないですけど、できてなかったので」と断念せざるを得なかった。
そして「もう一個のところでいうと、僕がコンディションを見誤った」と、約1カ月ぶりの出場となった一美のコンディションを把握し切れていなかったと説明。「僕の知っている一美はもっとできる選手。少し反応が遅かったのが散見された。(インアウトは)本当はやりたくないです。これは私のミスです。選手を入れてコンディションがなかった、というのは本当に失礼な話」と責任を受け止めた。
ただ、前半を中心に見えた光もあった。前任の城福監督の3バックから4バックに変更。初先発のFWキムヒョンウ、MF新井をプロで初めて左サイドバックで起用するなど、リーグ最少4得点の攻撃改善へ手を打った。前半39分には素早いリスタートから決定機もあり、強調してきたという「前(ゴール)のベクトルへの意識」は垣間見られた。
開幕から9試合を終えて4分5敗。Jリーグ60クラブの中で、唯一白星をつかめていない。「最初の白星をできるだけ早くつかみたい」と必死に前を向いた。