「キリンカップ・決勝、日本代表2-1ニュージーランド代表」(5日、MUFG国立)
日本代表はニュージーランド代表に勝利し、15年ぶりのキリンカップ優勝を果たした。1-1に追いつかれた後、後半26分に左から中村が巧みなドリブルで突破し、グラウンダーのパスで入れるとMF堂安律(28)が左足で合わせて勝ち越しに成功。堂安にとって昨年11月14日のガーナ戦以来11カ月ぶりの代表ゴールが決勝弾となり、来年1月開幕のアジア杯をもって退任する森保一監督(58)の国内ラスト采配を白星&タイトル奪取で飾った。
4バックでスタートし、右ウイングとなった堂安。前半1分にドリブルで中央を突破すると、ペナルティーエリア外から強烈なミドルシュートを放つなど、序盤から積極的に狙っていった。同点の場面で値千金の決勝ゴールを決めたが、これが代表では自身325日ぶりのゴールとなった。「僕自身、常にゴールを狙うのが強みと言っている中で(最近は)点を取れないもどかしさを感じていた。今回はウイングとして使われたので、意図をくみ取って求められている仕事を最低限はできたかな」と汗をぬぐった。
北中米W杯後の新体制で主将に抜擢されたが、4連勝で有終の美を飾った。「簡単じゃない相手の中で4連勝、勝負強さを出せたかな」と胸を張り、「勝たせるのがリーダーのとしての強みだと思うし、新しい若い選手が入ってきて、W杯も終わって若干テストマッチみたいに見られがちだが、僕たちがそういう(結果を求める)発言をすることで日本代表の意義を若い選手に伝えられるだろうし、それを結果で示せたのは一番よかった」と語った。
代表で最近では右ウイングバックとしてプレーしていることもあり、自身のゴールからは遠ざかっていた。「自分の能力を疑ったことはないので、使われたらやれるという(精神的な)自分の落とし所もあった。ウイングバックのポジションはやりがいを感じているし、楽しさも実感しているので不満はなく、前で仕事しろと言われたらやれると言い聞かせていた。たかだか1試合(の活躍)で大きく評価されることはないと思うが、定期的に結果を出したりして、この背番号(10番)の意味を理解はしているので。だからこそ葛藤が大きくなっていく一方だが、言い訳するつもりはないし、(重圧から)逃げるつもりはない」と胸の内を吐露した。
森保監督体制初陣の18年8月から日本代表に初招集され、苦楽を共にしてきた指揮官の国内ラストマッチを有終の美で締めくくった。「監督と僕らは普通の人よりも深いストーリーがある。国内最終戦の森保さんとの試合で僕が点を取れたっていうのはすごくうれしいし、なにか縁を感じますね」と万感を込めた。