「アジア大会・サッカー男子・1次リーグ、日本代表2-0香港代表」(16日、豊田スタジアム)
男子の1次リーグで、4大会ぶり2度目の優勝を目指すA組の日本は初戦で香港を2-0で下した。前半にMF石井久継(21)=湘南、後半はDF永野修都(20)=FC東京=が決めた。今大会は来年3月からA代表を兼任する大岩剛監督(54)が指揮を執り、2028年ロサンゼルス五輪を目指すU-21のメンバーで編成。A代表の監督就任発表後、初の公式戦を白星で飾った。A組のもう1試合はタイがキルギスに3-2で競り勝った。日本は20日にキルギスと対戦。男子の1次リーグは15チームが4組に分かれ、各組上位2チームが準々決勝に進む。
自国開催のスタジアムでため息が連続した。格下の香港相手に日本は圧倒的に試合を支配するも、決定機を外し続けての辛勝。大岩監督は、兼任発表後初の公式戦を白星で飾るも、不完全燃焼の内容に「初戦だったので選手たちも迷いがあった。修正して2戦目に挑みたい」と前を向いた。
23本のシュートを放ち、枠内は5本。チャンスをことごとく生かせなかった。ようやくネットを揺らしたのは前半39分、MF石井が左からの折り返しに右足を合わせた。自身も序盤の決定機を枠上に外していただけに「ああいうシュートを決めないと難しい試合になってしまう。そこは自分で取り返せて良かった」とうなずいた。
初陣には大学生2人を含む国内組11人が並んだ。守備の要であるDF市原(AZアルクマール)ら海外組4人は21日以降の合流予定でベンチ外。2年後のロサンゼルス五輪を見据え、大会規定より2歳下のチーム編成で、最大3人の登録が可能なオーバーエージ(OA)も使用せずに臨んだ。この年代の層の厚さが試される一戦だったが、引いて守る相手に苦戦した。
“B代表”の選手にとって、A代表の指揮官のもとで戦うことは大きなモチベーションとなる。兼任発表後、ファーストゴールを奪った石井は「監督が求めていることを体現して結果を残すだけ」ときっぱり。個々のアピールとチームの結果を連動させていく。
最終地点は2030年W杯。アジア大会、ロス五輪はそのビッグゴールまでの地続きとなる挑戦だ。「恥ずかしい試合はできない。今日の勝ち点3をしっかりと次につなげたい」。4年後へ、今後の糧とする第一歩を踏み出した。