「明治安田J1、横浜M3-4鹿島」(7日、MUFG国立)
横浜Mは昨季王者の鹿島に悪夢の逆転負けを喫した。2点をリードし試合終盤を迎えるも、鹿島の猛攻を止められず後半追加タイムにPKで追いつかれると、試合終了間際に勝ち越し点を奪われた。プロ初先発した横浜MのMF三井寺眞(16)が前半7分の先制ゴールを含め、2得点に絡む活躍。秋春制のファーストゴールを決めて、歴史に名を刻んだ。
前半7分、新加入のMF知念が中盤でボールを奪うと、右サイドのMF近藤にパス。近藤がドリブルでえぐり、ゴール前右まで食い込むと、折り返しに三井寺が詰めて先制のネットを揺らした。三井寺は跳び上がってガッツポーズ。衝撃のゴールに国立は騒然となった。J1で、16歳4カ月5日での得点はFC東京時代のMF久保建英の17歳2カ月22日の記録を抜いて歴代2位となった。
若武者の勢いは止まらない。1-1の同18分には左サイドで自陣からのロングボールに反応。相手は鹿島の守備の要・植田直通だったが、後ろ側の左足トラップでボールを浮かし前へ。そのまま体をくるっと回転し、植田を置き去りにすると、味方へパス。これがFW谷村の勝ち越し点につながった。高い技術力をいかんなく見せつけた。
4月にクラブ史上最年少の16歳0日でプロ契約を締結。25年には東北地方のU-15トップリーグで、2位と12点差の26得点を記録し得点王に輝いた。同年には飛び級でU-16日本代表に選出した金の卵。横浜Mの小原編成マネジャーは「将来性が抜群」と異例の早期契約に踏み切った逸材だ。
今季から指揮を執るコリカ監督は「彼ならばこういったプレッシャーのかかるゲームでも、いいものを見せてくれる」と先発に大抜てき。期待以上の結果で応えた形だ。三井寺はチームが1点を追加した後の後半15分に右太もも裏を抑え倒れ込むと、担架に運ばれてピッチを後に。青く染まったゴール裏の拍手の大きさが新スターの活躍ぶりを示していた。
チケットが完売した一戦。観衆は63960人と発表された。これまでの開幕戦最多観客数はJリーグ元年・1993年のV川崎(東京V)-横浜Mの5万9626人で大幅に記録を更新した。