「ACLE準々決勝、神戸3(PK5-4)3アルサド」(16日、サウジアラビア・ジッタ」
神戸がアルサド(カタール)を破って4強入りした。延長を終えて3-3で突入したPK戦を5-4で制した。立ち上がりに先制を許したものの、前半のうちにFW大迫勇也(35)が同点とした。後半に2失点したが、MF井手口陽介(29)とMF武藤嘉紀(33)が決めて追い付いた。延長はGK前川黛也(31)の好セーブでしのぎ、PK戦は5人全員が成功した。
激闘の末にPK戦を制すと、ヘッドギア姿の神戸GK前川を中心に歓喜の輪ができた。DFトゥーレルは涙を流していた。2人は11日のJ1百年構想リーグ・名古屋戦で激突して交代し、チームが「命に別条はない」と声明を出すほど心配された。強行出場で好守を連発した前川は「恐怖は感じなかった。絶対に勝利に貢献したかった」と胸を張った。
後半、一時2点を追った。リバプール(イングランド)などで活躍した元ブラジル代表フィルミノらが絡むアルサドの速攻は鋭さがあった。だが、1-3の後半29分に井手口が1点差に。後半終了間際には「脚がつっていた」という武藤が同点ヘッドを決めた。延長では前川が再三の決定機をセーブ。PK戦は全員が決め、相手は1人が枠を外した。
前川は「おでこの裂傷と骨折」を押して出た。脳振とうの疑いのトゥーレルは前日に一部メニューをこなしただけで先発。酒井は「覚悟を持って出てくれたことで、さらに団結した」と話す。アジア制覇に懸ける思いに、スキッベ監督は「前川が救ってくれた。トゥーレルも全ての力を出した。本当に強い男たち」と声を上ずらせた。