J1福岡は5日、金明輝監督(44)との契約を双方合意の上で解消したと発表した。金氏による複数のコンプライアンスに抵触する行為が判明したため。後任は塚原真也ヘッドコーチ(40)が暫定監督を務める。
同日、結城耕造社長(46)、山口均副社長(61)らが福岡市東区のクラブハウスで会見を行った。クラブ側の説明によると、昨年末にJリーグからの連絡で金氏のコンプライアンスに抵触する事案を伝えられた。昨年11月に2026~27年シーズンまでの続投を発表したが、当時もコンプライアンスに抵触する可能性がある事案は把握していたという。山口副社長は「対応し、改善していた」としたが、Jリーグの連絡を受けて確認したところ、クラブが把握できていない内容もあったという。
金氏は21年、当時J1だった鳥栖で監督を務め、パワーハラスメントが発覚していた。山口副社長は「同様のコンプライアンス違反を繰り返したことを重く受け止めた」と説明。クラブによると暴力行為はなかったという。
鳥栖でのパワハラ発覚後、金氏はJリーグの監督に必要なS級(現プロ)ライセンスからA級に降格。23年から町田のヘッドコーチを務めながら、日本サッカー協会による研修プログラムなどを経て24年にS級を再取得し、同年12月に福岡の監督に就任した。一部サポーターやスポンサーから疑問の声が出たが、クラブは得点力不足解消の手腕などを評価して起用に踏み切っていた。
◇金明輝(きん・みょんひ)1981年5月8日生まれ、兵庫県出身。初芝橋本高から2000年にJ1市原(現千葉)に入団し、J2甲府、鳥栖などでDFとしてプレー。18年途中から鳥栖で監督、コーチを務めたが、監督時代の21年にパワハラが発覚して退任。23年から町田でヘッドコーチを務め、25年に福岡の監督に就任してリーグ戦12位だった。