柏 意地の勝利も勝ち点1に泣いた 美しいサッカーで昨季17位から躍進 ロドリゲス監督「新しい時代を築くスタート」
「明治安田J1、柏1-0町田」(6日、三協フロンテア柏スタジアム)
柏が勝ち点1に泣いた。就任1年目のロドリゲス監督は「とても悔しい。だが選手、チームを誇りに思う」と懸命に前を向いた。FW細谷も「自分が決めていたら勝った試合もある。強さが足りない」と悔しがった。
満員のサポーターを前に意地は見せた。5月に0-3で敗れた町田に後半18分、MF中川がドリブルで中央を突破し、MF瀬川のダイレクトクロスがオウンゴールを誘発。そのまま押し切った。
昨季17位から大躍進。総得点は39から60に増えた。町田、神戸、広島のように強度やロングボールを前面に出す“流行”に背を向け、ボールを保持しパスで攻める“美しいサッカー”を掲げた。絶対的なエースを置かず全員で理念を共有。新加入したMF小泉は「勝つために必要なことをとことんやる選手ばかり。部活動のよう」と表現していた。
その“流行”3チーム相手では今季初勝利。自身初の全試合フルタイム出場を果たしたDF古賀は「嫌な相手に成長を見せられた。強いレイソルを取り戻すきっかけになった」と前を向いた。「魅力的なサッカーで、新しい時代を築くスタートだ」と指揮官。来季こそタイトルを奪う。





