京都 ラファエルエリアス&福岡が鹿島戦で復帰へ 曺監督「今ある最強のチームで臨むということは間違いない」
J1京都は22日、京都府城陽市のサンガタウンで首位鹿島戦(25日・サンガS)に向けての練習を公開した。曺貴裁監督はこの日も別メニュー調整だったFWラファエルエリアス(26)とMF福岡慎平(25)が次戦に間に合う見込みであることを明らかにした。
リーグ戦残り4試合。勝ち点5差の3位につける京都はホームで首位鹿島との直接対決を迎える。この大一番でエースと主将が待望の復帰を果たす。曺監督は「メディカルスタッフと相談して十分試合に間に合う準備をしてくれている。鹿島戦に今ある最強のチームで臨むということは間違いない。彼らの力を借りながらやっていきたい」と、出場時間を限定してでも起用する方針を示した。
ラファエルエリアスは9月28日のC大阪戦で右膝を負傷。福岡は4日の川崎戦で左太もも裏を傷めて途中交代した。この日は2人ともスパイクをはいて別メニューをこなした。鹿島戦では19日の湘南戦でレッドカードを受けたDF鈴木が出場停止となるものの、2人の復帰は大きな追い風となる。
引き分けでも有利な状況の鹿島が勝ち点1を狙った戦い方をすることも考えられるが、指揮官は「僕はそうは来ないと思っている。この試合で勝ち点3を取ることだけで彼らは来る」と言い切る。鹿島には4月の対戦で前半2点のリードを奪われながらも、ラファエルエリアスのハットトリックなどで4-3の逆転勝ちした。「前期われわれが劇的な勝ち方をしたので、あの思いをした鹿島アントラーズの選手やスタッフがそんな腰の引けた最初からゆっくり入ってくるとは思っていない」と激戦を予告する。「どちらかに決着のつく試合になると思っているし、勝利をたぐり寄せるために隙を与えない試合をしていかないといけない」と決意を示した。
周囲の期待は高まり、チケットは早々に完売。指揮官は「あのスタジアムが満員で、首位を争う状況で迎えられるというのは監督としても、一人の人間としても幸せなこと。応援してくれるサンガサポーターの胸に刺さるような試合をしたい。(鹿島戦後の)残り3戦のことは考えないでファイナルの中のファイナルのつもりでやらないといけない。京都のサポーターの人たちに、人生で今まで一番うれしかったという試合にしたい」と力を込めた。





