王国ブラジルが呆然 日本にまさかの大逆転負けで初黒星 前半2-0も後半暗転3失点 ミス連発で自滅 スタジアム騒然、カナリア軍団意気消沈 指揮官「残念だし不満」

 「国際親善試合、日本代表3-2ブラジル代表」(14日、味の素スタジアム)

 FIFAランク19位の日本は、同6位のブラジルと3年ぶりに対戦し、3-2で逆転勝ち。5度のW杯制覇を誇る王国から歴史的初勝利を飾った。通算成績は1勝2分11敗となった。

 王国の戦士達が呆然と立ち尽くした。 試合後、名将アンチェロッティ監督(66)は「負けは誰も受け入れられず、残念だし不満だ。今夜は大きな学びだった」と、敗戦を振り返った。

 前半を2-0で折り返した後半に暗転した。

 後半6分、バックパスを受けたブラジルのセンターバック、DFファブリシオ・ブルーノがまさかのパスミス。拾った南野がゴールにたたき込んで1点を返した。バランスを崩して倒れたブルーノは、ゴールの瞬間跳び上がって悔しがり、首をひねっていた。予想だにしなかったミスから1点差に迫られると、一気に崩れた。後半16分、伊東のクロスからの中村のダイレクトボレーを、ブルーノがなんとか足を出してクリアしようとしたが、足に当たったボールはゴールへと突き刺さった。

 後半25分、伊東のコーナーキックを中央でFW上田がどんぴしゃのヘディングで合わされて、まさかの逆転を許すと、ブラジルの選手たちも呆然とした表情を浮かべた。

 終了のホイッスルを聞くと、味スタは騒然。ベンチではすでに交代していたエース、ビニシウスが呆然と宙を見つめ、ピッチでもカナリア軍団のイレブンが力なく肩を落とした。

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