神戸DF本多勇喜 リーグ連覇の教訓は「ない」と正直回答 トゥーレル不在の代役こなす仕事人が黙々と貢献
J1神戸は23日に、ホームのノエビアスタジアム神戸で東京Vと対戦する。試合前日の22日はオンライン会見が行われ、DF本多勇喜(34)が「勝つしかない。勝ちにこだわって戦っていきたい」と一戦必勝を誓った。
神戸は直近リーグ5戦で2失点と守備が安定。夏場は途中出場の多かった本多だが、その貢献度は少なくはない。7日のルヴァン杯・横浜FC戦でDFマテウストゥーレルがレッドカードをもらい、2試合連続の出場停止となったが、12日の柏戦では久々のセンターバック起用で無失点に貢献。17日のアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)、上海海港戦でも左サイドバックで先発し、しっかりと仕事を果たした。
今節もトゥーレルが不在の中、「スタートから出ても、サブから出ても、準備していることは一緒なので。やることは変わらないかなと思う」と頼もしかった。
上海海港戦では3得点の快勝を収めたが、リーグ戦での複数得点は7節前の岡山戦(2○1)までさかのぼる。現状は一つのゴールが勝敗を大きく左右する。「しっかり守って、どんな形でも勝ち切れれば」とがむしゃらに戦い抜く姿勢を示した。
23年の本多の加入とともに、神戸は初のリーグ連覇を果たした。今季も30試合を消化して、首位・鹿島と勝ち点4差の4位と逆転のチャンスは十分。連覇の昨季は30試合消化時点で、首位と勝ち点3差の3位だった。
本多は連覇の2年から生かせる教訓は「ない」と正直に回答した。ただ、物静かな仕事人は3連覇達成への予感が漂う空気を感じ取っている。「試合前のロッカールームでは、そういう雰囲気が出ている。今年も今年で良い雰囲気でできている」と本多。黙々と仕事を果たし、自陣に鉄壁を築く。




