J1鹿島が首位浮上 浦和に1413日ぶり勝利 鈴木優磨「周りの心を折るぐらい勝ち続けないと」
「明治安田J1、浦和0-1鹿島」(20日、埼玉スタジアム)
鹿島は1-0で浦和を下し、勝ち点58で首位に立った。前半にFW鈴木優磨(29)が先制し、GK早川友基(26)らを中心にリードを守った。京都は清水に0-1で敗れ、同55から伸ばせず2位に後退した。柏はC大阪と1-1で引き分けて同55で並び、得失点差の3位。川崎はFC東京に0-1で屈し、名古屋は湘南に3-1で快勝した。湘南は勝ち点25のまま。東京Vは岡山を4-2で退けた。横浜Mは福岡に2-0で勝ち、勝ち点28。横浜FCは新潟を1-0で下して同27、最下位の新潟は同20のまま。
7試合連続引き分け中の名門対決に決着をつけた。スタジアムを真っ赤に染め上げた両サポーターの前で浦和に21年11月以来、1413日ぶりの勝利。鈴木の先制点後、苦しい展開も勝ちきって首位浮上を果たし、鬼木監督は「最後まで攻撃が難しければ、守備で頑張ろうと気迫を感じたゲームだった」とたたえた。
今季全試合出場のエースが先陣を切った。前半14分、猛烈なプレスで相手GKの西川に圧をかけキックミスを誘発。好機を逃さず「とりあえず撃ちました」と、難しい体勢ながら左足で無人のゴールに流し込んだ。その後は主導権を握られ続けたが「意思疎通ができた」と鈴木。アウェーの大歓声でベンチからの指示が通らない中、選手自身で考え耐えしのいだ。
これで直近7戦無敗(5勝2分け)。9季ぶり優勝へギアが上がってきた。それでも鈴木は「今日の内容を5試合やったら多分4試合負けている。こういう試合は減らしていかないといけない」ときっぱり。上位陣が共倒れし、混戦から抜け出しつつあるが「周り(のチーム)の心を折るぐらい勝ち続けないと」。エースが最後まで引っ張っていく。



