オーストリア１部ザルツブルクは１日、ドイツ１部シュツットガルトからＤＦチェイス・アンリ（２１）を完全移籍で獲得したと発表した。２０３０年６月末までの５年契約で背番号は９１。

　ザルツブルクを通じて「目標は至ってシンプルです。日々成長し、新しいクラブのタイトル獲得に貢献すること。そのために全力を尽くす。これまで通り、決して諦めず、成功のために全てを捧げる。サッカーは楽しいものであるべき。選手としてだけでなく、人間としても成長していきたい」とコメントした。

　神奈川県出身で米国人の父と日本人の母を持つアンリは２２年夏に福島・尚志高からＪリーグを経ずにシュツットガルトへ入団した。主にセカンドチームでプレーしていたが、昨年８月のフライブルク戦でトップチームデビューを果たし、同年の欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）にも初出場した。ドイツ１部で通算１２試合、欧州ＣＬは５試合に出場した。

　２２年１月の日本代表候補合宿ではトレーニングパートナーとして帯同した経験もある。

　ザルツブルクに所属する日本選手はＭＦ川村拓夢、北野颯太に続く３人目となった。

　◆チェイス・アンリ（Ｃｈａｓｅ　Ａｎｒｉｅ）２００４年３月２４日、神奈川県横須賀市出身。元軍人の米国人の父と日本人の母を持ち、幼少期を米国で過ごす。帰国した中学時代に本格的にサッカーを始め、ＦＣ湘南ジュニアユースから尚志高に入学。２０年Ｕ－１７（１７歳以下）日本代表。２１年１０月にはＵ－２２日本代表に飛び級で選出され、Ｕ－２３アジア杯予選に出場した。１８８センチ、８０キロ。利き足は右。