横浜Mの公式戦で日産スタジアムが異様な雰囲気に 横断幕張られず鳴り物もなし 5日に一部サポーターが禁止行為

 「明治安田J1、横浜M-名古屋」(20日、日産スタジアム)

 横浜Mにとって約3カ月ぶりの最下位脱出がかかる一戦は、スタジアムが異様な雰囲気で始まった。横断幕や掲出物は張られず、太鼓などの鳴り物応援もなし。サポーターは手拍子と声援の応援スタイルで選手を後押した。

 対照的に名古屋のゴール裏はいつも通りの光景。さまざまな選手の横断幕で彩られ、大きな旗が振られる。チャントとともに太鼓の音が鳴り響いた。

 発端は5日の横浜FC戦の試合前に起きた騒動。一部のサポーターが、横浜FCサポーターに集団での威嚇、挑発などの禁止行為を行った。うち2人には花火、発煙筒を使用する違反もあり、クラブは14日、横浜Mのサポーター計59人を無期限入場禁止処分とし、四つのサポーター団体に対しても無期限の活動禁止としていた。

 さらに事態を重く受け止めたクラブは16日、20日の名古屋戦から当面の間、出場するすべての公式戦でオフィシャル販売のものを除いて横浜Mを応援する横断幕などの掲出物の持ち込みを禁止すると発表。同様に、応援を統率する太鼓などの楽器類の持ち込み使用も禁止とされた。公式サイトでは5日の騒動について「クラブとしても断じて容認できないものであり、誠に遺憾であります」と指摘していた。

 クラブ全体の問題として、観戦ルール・マナーを見直すべく、再スタートを切った。

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