天皇杯で大波乱 J3・16位相模原がACLE準優勝のJ1川崎を破りジャイアントキリング PK戦制す
「天皇杯・3回戦、相模原0(3PK1)0川崎」(16日、Uvanceとどろきスタジアム)
J3相模原がJ1川崎をPK戦の末、勝利。現在J3・16位の相模原が、天皇杯過去2度制覇、今年のACLE準優勝の強豪川崎相手にジャイアントキリングを起こした。
PK戦に入り、相模原は3人目まで2人成功するも、川崎はまさかの3人連続失敗。4人目は相模原は失敗、川崎は成功。そして相模原の5人目が決めて決着が付いた。
2回戦でJ2磐田を2-1で破り、3回戦にコマを進めた相模原。“神奈川ダービー”となったこの日も、前半から善戦を演じた。川崎相手にシュートをほとんど打たせず、0-0で折り返す。後半は終始川崎に押される展開も、GKバウマンの好セーブも光り何とかしのぎ続ける。終盤も川崎の怒濤(どとう)の猛攻を全員が体を張った執念の守りでネットを揺らさせず、延長突入を告げる笛が鳴った。
延長に入っても自陣でブロックを敷き、PK戦を見据える相模原。前半8分にはゴール前でシュートを打たれ万事休すかと思われたが、GKバウマンが足を広げてまたも神セーブ。両者足をつる選手が出るも、意地で体を動かし続ける死闘。21時を超えて鳴り物応援が禁止となり、シュート一本打つ度にどよめきが響く。延長でも決着が付かずPK戦にもつれた。
SC相模原は2008年に名古屋などでプレーした元Jリーガーの望月重良氏が神奈川県社会人リーグ3部のクラブとして創設。6年後の14年にJリーグ参入を果たした。21年に神奈川県のプロ野球球団とプロバスケットボールクラブを有するDeNAが経営に参画し、23年2月にDeNAの連結子会社となった。現在、相模原市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町をホームタウンとして活動。今季はここまでJ3で16位だった。





