Ｊ１神戸は２８日に敵地で福岡（ベススタ）と対戦する。試合前日の２７日はオンライン会見が行われ、吉田孝行監督とＧＫ前川黛也が登場した。

　史上２クラブ目のリーグ３連覇も徐々に現実味を帯びてきた。前節の川崎戦を制してリーグ戦３連勝とし、首位・鹿島とは勝ち点５差の４位。福岡戦からの３連戦次第では首位奪取も見えるが、吉田監督は「勝ち点３を取って帰れるように頑張りたい。状態の良い選手を使うのはいつもと変わらない。３連戦だけど目の前の試合を勝つことが大事」と力を込めた。

　ケガ人が続出し、チーム状態が悪かった３月の対戦では、前半にオウンゴールで先制を許すと、相手を押し込み切れずに０－１で敗戦。ＧＫ前川は「前半戦に負けたチームに対しては特に勝ちたい思いはあるし、アビスパとの試合は１点を取るか取らないかで大体決まる試合が多い。やっぱり最初の先制点を取ることが大事」と雪辱へ、主導権を握ることがポイントであることを強調した。

　神戸はリーグ戦６戦連続で複数得点を記録し、直近６戦５勝と白星を積み重ねているが、ケガ人も複数出ており、必ずしも万全なチーム状況ではない。それでも、前川は今季リーグ戦でＤＦ山川と並ぶフル出場を続けており、不動の守護神としてゴールを守り続けている。「みんなのサポートがあってのおかげでもあるし、僕自身もケガやパフォーマンスを落とさない努力や準備は変わらずやってきた結果」と自負する鉄人は、コンディションが大きく左右する真夏の試合でも、食事から準備を怠らない。

　２年前から個人で栄養士を付け、体調に気を使った食事を取り入れている。「今で言うと、熱がこもりやすかったり、汗が出やすいというところで、体を冷やす食べ物を。トマトとかが代表的なものではあるんですけど、旬の食事、食材を使うようにしていて、食事量だとか心の感じも含めて相談しながらやってます」。夏バテ対策もバッチリな背番号１が、元気にクリーンシートを目指す。