「天皇杯・2回戦、神戸4-1高知」(11日、ノエビアスタジアム神戸)
昨年大会王者の神戸が初戦となる2回戦を4得点の完勝劇でものにし、天皇杯連覇へ好発進を決めた。
チーム内の競争を期待した吉田監督はリーグ戦で出番の少なかった選手を先発で起用。5月31日のリーグ戦・柏戦から先発を9人入れかえた。今季途中加入のMFグスタボクリスマンが来日後初めて先発メンバーに名を連ね、前半10分には相手のオウンゴールを誘う高精度のクロスを放ち、大きくアピールした。
試合後、吉田監督は「パフォーマンスに関しては全員良かった。クリスに関しても徐々に日本のサッカーになじんできているし、元々技術や運動量はある選手。日本のサッカーと湿気の多い夏に慣れてもらって、十分やれるなという手応えがあった試合でした」とクリスマンを高評価。クリスマン自身も「日本のスタイルは向こうでやっていた形と違う。監督にアドバイスを毎日もらって、ちょっとずつ日本のサッカーに慣れてきた」と強度の高い神戸のサッカーに適応し始めており、リーグ3連覇、天皇杯連覇を狙う夏場以降は頼もしい戦力となりそうだ。