５月２６日に５５歳の誕生日を迎えたＪ１町田の黒田剛監督が２９日、次節の横浜Ｍ戦（３１日、Ｇスタ）に向けた非公開練習後に取材に応じ、“節目”をきっかけに１０位からの巻き返しをにらんだ。

　誕生日を迎えて初の取材対応。黒田“剛”５５歳の抱負を聞かれた黒田監督はニヤリと「ゴー・ゴー・ＧＯね」と反応し、報道陣を笑わせた。気を取り直し「語呂のいいタイミングでもあるし、これを機に好転していきたい。ずっとここまで１０位というところで推移しているものを、やっぱり１桁台に持っていく」と決意を語った。

　誕生日当日は選手・スタッフを含めたクラブ関係者約１２０人で決起集会を開き、青森から取り寄せた特大サイズのホタテ１５０個を焼いて振る舞った。「気持ちを新たに、しっかりと選手スタッフたちと気持ちというか、これからの意思といったものを確かめ合う機会にもなった。誕生日の祝いとそういう機会をもらえて二重の喜びがあった」と笑顔。語呂がいい節目の誕生日については「みんなにいじられる」と愛されキャラの一面を明かした。

　一時は首位に立った一方、指揮官初の３連敗を喫するなど紆余（うよ）曲折あった前半戦は次節１試合を残すのみ。「この前半戦が終わったところを、きちんと自分たちの中でもう一度考察して。後半戦をしっかりと慎重に戦えるように、その辺をもう一回着手していかなければならない」と見据えた。

　ＦＷ相馬、ＤＦ中山、ＤＦ菊池、ＤＦドレシェヴィッチらケガ人が多く、マネジメント面で苦しい前半戦だった。一方で「ケガ人も少しずつ帰ってくるだろうし、帰ってこればまた選手層というのも少し見通しも立ってくる」と指揮官。５５歳「ＧＯ」の逆襲へ－まずは前半戦ラストの目の前の一戦に集中する。