「明治安田J1、FC東京1-0神戸」(10日、味の素スタジアム)
FC東京は試合終了間際にFWマルセロヒアン(22)がPKを決め、神戸に1-0で勝った。前節2位の柏は岡山を2-0で下し、10試合負けなしで勝ち点30に伸ばした。横浜FCは福岡に1-0で競り勝ち、6戦ぶりの白星を挙げた。後半に室井がJ1初得点。福岡は3連敗となった。
試合終了間際に一瞬の隙を突かれ、勝ち点1をとりこぼした。攻め込んだ後のリスタートから帰陣が緩み、相手GKのロングボール1本でピンチを迎える。身をていして相手のシュートを防ぎにいったDF本多の腕にボールが当たり、VARでハンドと判定されPKを献上。この日、再三好セーブを見せていたGK前川でも止められず、昨年5月以来、約1年ぶりの連敗を喫した。
決して内容は悪くなかっただけに、悔いの残る敗戦。その上で、吉田監督は判定の基準に疑問を呈した。前半30分ごろ、すでに警告を受けていた相手DFエンリケトレビザンがFWエリキを後ろから倒してノーカードと判定されると、直後に相手を横からブロックしたDF酒井にはイエローカードが提示。対照的な判定に神戸ベンチは猛抗議した。
指揮官は「別に批判するわけじゃないんですけど」としたが、相手の退場のあるなしで試合を大きく左右する場面だっただけに、消化しきれない様子だった。それでも「本当にみんなやることはやったので、これを続けることが大事」とすぐに次戦へ切り替えた。