16位低迷中のJ1神戸 吉田監督は精神面を強調「やるぞという気持ちがないと」MF鍬先は「どんどん前にプレーしていきたい」
J1神戸は11日、アウェーの東京V戦(12日、味スタ)に向けてオンライン会見を行い、吉田孝行監督(47)とMF鍬先祐弥(26)が取材に応じた。
前節は最下位の新潟に痛恨の黒星を喫し、現在リーグ16位と不振に苦しんでいるチーム。指揮官は「前節は悔しい敗戦をしたので、全員で一人一人が奮起して絶対勝ち点3を取るという気持ちを持って臨みたい」と意気込んだ。
開幕序盤こそけが人が続出したが、現状はおおむねベストメンバーがそろっている。それでも、J1を連覇した前年までの攻撃力を考えると、本調子とは言えない。吉田監督は戦術面の前に「まずは自分たちのメンタルというか、ほんとに強い気持ちを持って、やるぞという気持ちがないと何をやってもうまくいかないと思う」と精神面の重要性を強調。「まずはメンタルを持っていくということと、あと自分たちが対ヴェルディに対してやりたいことを全員が共通認識を持ってやることが大事」とアウェーでの一戦を見据えた。
MF鍬先は低迷するチームの現状を「そんなに悲観することもないとは思ってるけど、やっぱり2連覇を達成して相手の分析がすごく高まっていると感じますし、自分たちがそこを上回っていくだけの力だったり、チームとしてのやり方や共通認識がまだまだ甘いところはあると思っているので、そこがかみ合えば」と冷静に見ている。
開幕から5試合連続先発フル出場も、けが人が戻ってきたことも影響して直近2戦はベンチスタート。ベンチから客観的に見る神戸のサッカーには「曖昧な感じにはなるけど、アグレッシブさというか前への迫力というか、相手に与える脅威みたいなものは物足りないと感じていました」と欠けている部分を感じた。
ベンチで感じたことをピッチで還元へ。鍬先は「球際の部分だったり、ハードワークの部分だったり、そういう自分にできることをしっかりやりつつ、ボールを前に運ぶというのを意識して、どんどん前にプレーしていきたい」と力を込めた。



