J1町田・黒田監督、初の黒星先行も悲劇感なし「まだたった3節終わったところ」ぶれないマインドで巻き返す
J1町田の黒田剛監督(54)が28日、次節・名古屋戦(3月2日、豊田スタジアム)に向けた非公開練習後に取材に応じた。開幕3戦を終えて1勝2敗。就任後の23年シーズンから、初の黒星先行となっているが「そんな悲観的になる節でもない」と悲劇感を出さず、チームを前進させていく姿勢を示した。
昨季は開幕5試合負けなしのロケットスタートをきったものの、今季は3節を終えて早くも2敗。前節では東京Vに0-1で敗れ、多くの課題が浮かび上がった試合だった。それでも黒田監督は「自分たちを見失わない」と結果に一喜一憂しないことが重要と説明。良かった・悪かった点を整理し、今後に生かすことが優先事項と説く。
「まだたった3節終わったところで、自分たちを追い込んで勝手にハードルを上げて悲劇を感じてやることが果たして組織として利口かどうかと言うと、全然良いことではないので。自分たちで追い詰める必要はないし、逆に自信を持っていけるようなマインドで。今はそういうタイミングかなと思う」
チームはキャンプから、長身FWオセフンを起点とするロングボール戦術一辺倒からの脱却をはかり、後ろからボールをつないで前進する攻撃に挑戦中。現状、完成形ではないが、選手間でもクオリティーを引き上げる共通認識はしっかりと植え付けられているという。「いろんなものが10節くらいである程度、上と下のところが見えてくるのかなと」と焦らず、長い目で先を見据えていくつもりだ。
次戦はアウェーでの名古屋戦。相手は開幕からいまだ勝利がないだけに、気迫を前面に出してくる戦いが予想される。「最終的にはすごく攻守にわたって拮抗(きっこう)するゲームになる。そこをもう一つ超えられるように。チームでもう一回奮起したい」と連敗阻止へ意気込んだ黒田監督。ぶれないマインドで、巻き返しをはかる。