「明治安田Ｊ１、ＦＣ東京０－１町田」（２２日、味の素スタジアム）

　３連覇を目指す神戸はＦＷ大迫勇也（３４）が２得点したものの、名古屋と２－２で、開幕節に続いて引き分けた。町田は新加入のＦＷ西村拓真（２８）がゴールを挙げ、ＦＣ東京を１－０で下した。鹿島は東京Ｖに４－０と大勝し、鬼木達新監督（５０）の下での初白星を手にした。３季ぶりＪ１復帰の清水は新潟に２－０で快勝し、湘南はＣ大阪に２－１で競り勝ち、ともに開幕２連勝。横浜ＦＣは岡山との昇格組対決を１－０で制して今季初勝利を挙げた。Ｇ大阪は福岡を２－１で退けた。

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　新加入の背番号２０が重苦しい空気を振り払った。ゴールを決めた後、雄たけびを上げながらサポーターのもとに走り出した町田・西村。「めっちゃうれしかった。我を失ってしまった」と、チームを今季初勝利に導く移籍後初ゴールを喜んだ。

　引き分けがよぎった０－０の後半３７分だ。左サイドのＤＦ中山にボールが入ると、ゴール前に前進。低いクロスが上がるタイミングで一気に加速し、右足を合わせた。「雄太（中山）のすばらしいクロスが来ると思っていた。いい形で待ててよかった」。新加入ながらキャンプから積み上げてきた好連係が光る１点に、黒田監督も「すばらしいゴールだった」とたたえた。

　２人の負傷退場者を出して逆転負けを喫した、開幕の広島戦のショックを振り払う１勝。さらに、この日は従来のロングボール戦術だけでなく、今季から取り組むボールをつなぐ新スタイルを披露して結果が出た。

　黒田監督は「いろんなバリエーションで、ぶれずにやってくれた」と評価。新たな武器を手に入れた町田が、初タイトル獲得へ一歩を踏み出した。