引退の柿谷曜一朗 「天才」と称された苦悩明かす「正直嫌でした」 今後はタレント活動に興味 妻はタレントの丸高愛実
元日本代表FW柿谷曜一朗(35)が23日、大阪市のヨドコウ桜スタジアムで引退会見を行った。2006年にC大阪史上最年少のトップチーム昇格を果たし、キャリアの原点となったC大阪の本拠地で「ある程度自分が思っていたような活躍はできた」と胸を張った。
昨季でJ2徳島との契約は満了し、今月引退を決断。全盛期のモチベーションを保てなくなったことが最大の理由で、若手選手と同じ土俵で戦うことを「失礼やな」と思い、潔く身を引く覚悟を決めた。19年の現役生活を振り返り、愛するサポーターや自身の子どもたちのことを思い、涙を浮かべる場面もあった。
繊細なボールタッチと発想力豊かなプレーでサポーターを魅了した。だが、『天才』と称されることには「言われれば言われるだけ、普通のプレーをミスするとダメージがでかい。正直嫌でした」と本心も明かした。
今後については指導者は目指さず、タレント活動などに興味を示した。16年にタレントの丸高愛実と結婚し3人の子どもに恵まれているが、第二の人生は「夫婦でいろいろやっていけたら。今月で給料がなくなるので(笑)」と、妻とともに歩み出すつもりだ。