J1神戸・吉田監督「勇気を与えられるようなクラブにこれからも」阪神・淡路大震災1・17のつどいで黙とう
J1神戸は17日、神戸市の東遊園地で行われた「阪神・淡路大震災 1・17のつどい」に参加。トップチームの選手・スタッフら58人が集まり、地震が発生した5時46分に黙とうした。
黙とう後には被災者が語った当時の体験を聞いた。母親とサッカー選手を目指した弟を亡くした悲痛な思いがこもったスピーチ。吉田孝行監督(47)は「本来なら夢に向かって頑張ってほしかった。亡くなった方の分も、やっぱり一日一日を大事にして生きなきゃいけないと感じた」と遺族の思いを受け止めた。
J1神戸は1995年にクラブ創設。震災が発生した1月17日が初練習の日だった。苦難からのスタートで、昨季リーグ連覇を果たすまでに強くなったクラブは、震災復興の一つの象徴的存在と言える。吉田監督は「ヴィッセル神戸はともに立ち上がっていったクラブ。僕たちはサッカーを通して、震災を知らない世代にも伝えられればいいですし、やっぱりサッカーで勇気を与えられるようなクラブにこれからもなることができれば」とこれからも復興のシンボルであり続けることを誓った。