熊谷主将「勝つしかない」 なでしこ帰国後すぐ練習 五輪の切符目指し並々ならぬ決意

 パリ五輪出場を目指すサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」が26日、サウジアラビアから成田空港に帰国し、その後千葉県内で調整した。冒頭約25分を公開した全体練習では、選手たちは時折笑顔を見せるなどリラックスした様子だった。24日に中立地・ジッダで行われた第1戦は0-0で引き分け。28日の第2戦で勝利すれば、五輪出場が決まる。主将の熊谷は「勝つしかない」と何度も強調した。

 第1戦は直前の21日に開催地が正式に決まり、欧州でプレーする一部の選手は長距離移動が連続するなど、体調面が懸念された中での試合だった。熊谷もその1人だったが「簡単じゃないですけど、もう言ってられないですよね」と目の前の決戦に集中している。

 16年リオ五輪予選では、よもやの予選敗退を経験。なでしこの敗戦が、女子サッカーの人気低下に直結することも実感した。それだけに「出場を逃したことが大きなダメージになった。少しでも見ている機会を増やせるように五輪の切符を取る」と並々ならぬ決意を示した。

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