J1鹿島 FW鈴木がVAR判定でゴール取り消し後に意地の先制弾「腹が立ったんで」

 「明治安田生命J1、鹿島2-0名古屋」(14日、東京・国立競技場)

 鹿島FW鈴木が、意地の先制ゴールでJリーグ開幕30周年のスペシャルマッチでの勝利をたぐり寄せた。

 前半12分。右からのCKに頭で合わせてゴールネットを揺らす。だが、VAR判定でCK前のポジション争いで鈴木が相手を故意にブロックしたとして得点が取り消され、CKのやり直しとなった。

 「説明はあったがよく分からない。ファウルなら分かるが(CK)やり直しだったので、理解できなかった」と鈴木。それでも前半29分だ。同じく右からのCKを再び頭で合わせての先制ゴール。今度もオフサイドの疑いがありVAR判定となったが、最後はゴールが認められた。

 ゴール後は主審をにらみつけて自らのゴールを誇示。チームメートが間に入って主審から引き離す一幕もあった。鈴木は「腹が立ったんで」といたずらっぽい笑顔で振り返ったが、まさに気迫あふれるゴールとなった。

 これで、5試合連続での無失点で、リーグ戦5連勝。順位も暫定5位に浮上した。5万6020人の大観衆の前での一戦に「ウオーミングアップで(サポーターの)声を聞いて、いつもよりさらに気合は入ったと思う」としながら「アントラーズに特別な試合は無い。どの試合も同じモチベーションで臨むのが、僕が知っているアントラーズ、僕が見てきた先輩の姿。常にこのパフォーマンスを出せるように頑張りたい」と次を見据えていた。

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