J1鹿島が5失点の大敗で泥沼4連敗 元エース、神戸の大迫勇也に2G許す 鈴木優磨 サポに訴え「俺らも100%やっている」

 前半終了間際、ヘディングでチーム2点目のゴールを決める神戸・武藤(中央右)
 神戸に大敗し、サポーターと言葉を交わす鹿島・岩政監督
 神戸に大敗し、サポーター席(左)に向かい、言葉を交わす鹿島・岩政監督(右端)
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 「明治安田生命J1、鹿島1-5神戸」(15日、カシマスタジアム)

 鹿島が神戸に5失点で5試合連続勝ちなしの4連敗となった。

 ここまで6試合に先発してきたMF佐野海舟が左膝内側側副靱帯(じんたい)損傷を負って離脱。今節ではパリ五輪世代のMF荒木遼太郎がリーグ戦で今季初先発した。

 序盤は押し込む場面もありながら決定機を作ることはできなかった。守備では相手FW大迫勇也を抑えることができず先制点を決められると、2点目も大迫に起点を作られ失点し前半を0-2で折り返した。

 後半も3分にPKを献上して大迫に決められ3失点目。同16分に右クロスからFW鈴木優磨が1点を返した。ただ、それ以上の反撃どころか同27分には4失点目。同40分には5失点目と今季最多失点で守備は崩壊した。

 試合前には「岩政コール」が響いていた。選手がグラウンドでアップを始める前に岩政大樹監督が一人でホームゴール裏に向かい、降りしきる雨の中で応援するサポーターと言葉をかわす姿があった。

 0-1で敗れた9日の柏戦後にはアウェーゴール裏の鹿島サポーターが帰ることなく居残りで抗議し、不満を爆発させていた。1日の広島戦でも1-2と逆転負けし、試合後には一部サポーターによりチームバスが取り囲まれる事態にもなっていた。

 クラブアドバイザーのジーコ氏もスタジアムで試合を見守っていた。それでも、ホームでのリーグ戦では昨年8月14日の福岡戦以来勝ちがない状態が続いている。

 試合後にホームのゴール裏に向かった鹿島イレブン。鈴木が拡声器で「俺らも100%やっている。結果が出ていないのは分かるよ」、「まだ巻き返せるチャンスはあるよ」などとファン、サポーターに呼びかけた。

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