神戸・酒井ルヴァン杯大敗に「チームの負け、覚悟を持つ」古巣・新潟戦には「成長した姿を見せたい」

 古巣の新潟戦に向け意気込む酒井高徳(右)
 古巣の新潟戦に向け意気込む酒井高徳
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 J1で首位に立つ神戸が6日、神戸市のいぶきの森球技場で9日・新潟戦(ノエスタ)に向け調整し、練習後、元日本代表DF酒井高徳が取材に応じた。

 5日のルヴァン杯・広島戦では0-5の完封負け。主力はほぼ全員が休養しメンバー外となり、若手のアピールの場の位置づけではあったが、ホームで屈辱の結果だった。

 酒井は「負けはチーム全員。主力が出てなかったから、ではない。逆にきのうのメンバーはリーグ戦を戦う気がないのですか、と聞いたら違うわけだし。ルヴァンだとか、天皇杯とか、対戦相手がこうだとか、自分たちがこうだとかはプロとして言い訳にしかならない。きのうの負けはきのうのメンバーではなくチームの負け。悔しい」と憤った。

 首位に立つリーグ戦でこの悔しさは晴らす。「チームの負けは全員の負け。この流れをいかにしっかりリーグで取り払うか。正直やってきた試合のモチベーションよりも2倍くらい熱い気持ちをもってやらないと流れはこない。その覚悟を持って残りの日数を練習したい」と力を込めた。

 メンタルの部分で酒井は若手を叱咤する。「自分が1年目の時は先輩に追い付きたいと思って毎日過ごしていた。1回の練習でスタメンで出ている奴を負かさないといけないという思いでやっていた。ピリッとした感じと向上心をみんなに持ってほしい。もっとシビアにならないといけない。これは個人的なサッカー感で言うとサッカーは気持ちでなんとかなる。その一歩をやらせないとかへたくそだけど、その1メートルをおろそかにしないところが、きのうの試合なら1失点なくなっているところもあると思うし、その1回のデュエルで負けないというのが、相手が誰が出ているとか、自分たちがどのメンバーで出ているとか感じさせないことはできると思う。自分は若い頃からそのスタンスでやってきたから。そういうのは、どこから出るかというとここ(練習)だと思う」と言葉は熱を帯びた。

 新潟で育ち、新潟ユースで育ち2008年にトップ昇格。11年にはドイツに移籍したが、ずっと故郷を思って来た。初めての古巣戦がついに実現する。

 「いいサッカーしているのも知ってる。自分の背中を見て育った子とか。今は少なくなりましたが新潟はドイツに立った日から毎日、気にして見ていた。いま違うエンブレムで初めて対戦する。個人的にはこれだけ大きくなりましたよ、と父親と母親に成長した姿を見せるというような意気込みが強い。かっこよくやるとか、まわりから言われているスターの1人とか、そういうのはどうでもよくて、あの頃のアグレッシブに戦う酒井高徳が一回りも二回りも大きくなってますよ、というのを対戦相手として見せたい。それが僕の今できる恩返しだと思う。絶対に負けたくないですし、新潟というのもあるけど、自分たちがやっているのは1試合1試合なので、個人的な感情があったとしても一つ一つ勝っていくことが大事で1位を簡単に明け渡すというのは難しいけど自分たちしだい。それと同じ立ち位置でチームとして見て、静かに闘志を燃やしておこうかと思います。ホームなのできのうの試合を見て肩を落として帰ったサポーターはいっぱいいると思う。もう一回、胸を張ってスタジアムを出て行ってもらえるような試合をしたい」と意気込んだ。

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