初A代表のG大阪・半田「世界との差、実戦で分かる」「ガンバを代表、山形のアカデミーの目標に」

 日本代表に選出されたG大阪のDF半田陸(21)、K谷晃生(22)が17日、大阪府吹田市内で練習後、取材に応じた。

 初の代表入りを果たした半田は2024年パリ五輪世代の主力候補で飛び級での招集。右サイドバック(SB)を本職にし、各年代で主軸を務めてきた。山形のアカデミーで育ち、2019年にプロ契約。今季からG大阪に完全移籍した。

 森保一監督は守備の強度、攻撃へのつなぎを評価。橋岡大樹(23)=シントトロイデン、菅原由勢(22)=AZ=と右SBのポジションを争う。

 半田は「うれしかったしびっくりした。自分がずっと目指してきたところなので率直にうれしい。対人のところは自信をもってやっていきたい。内側に入ってプレーするところもどんどんやっていきたい」と意気込んだ。

 今季チームは2分け2敗と未勝利で17位に沈む。自身のパフォーマンスを含め、不本意。「まだまだこれからの段階だと思うし、そんなにいい結果を残せていない」と率直な思いを語った。

 一方で「A代表経由のパリ五輪」はU-22を率いる大岩剛監督から常に言われてきた。「山形の時から見てくれていたのかなと思うし、ガンバの試合がすべてじゃなくて、去年までのオリンピックチームの試合も含めて評価されたのかなと思う。大岩監督も僕らにずっとA代表経由のと言ってくれていたので、そこは含め、いろんな選手がそこを経由していければ」と、うなずいた。

 代表選手から学び、世界のトップレベルとの対戦も楽しみ。「たくさんの選手からいろいろ吸収して帰ってこられればと思う。相手を見ても世界で活躍しているメンバーもいるので、どれくらい今の自分と、差があるのかということを実戦で分かれるいい機会。どんどんチャレンジしていきたい」と意気込み。

 練習で世界屈指のドリブラーMF三笘薫(ブライトン)らとマッチアップも想定される。「練習中もよりレベルの高い攻防になる。その中でたくさんのことを学べる。すごく楽しみ」と興奮した。

 もちろん、競争は望むところ。「全員が最初からスタメンをという思いでやっているので、僕もその一人です」と貪欲に能力をアピールする考えだ。

 恩返しの舞台でもある。「山形、ガンバで積み重ねてきたものを十分に出せればなと思うし。ガンバを代表して戦ってきたい。ジュニアユース、ユースと山形で育って僕がアカデミーの選手たちの目標になり続けないといけないと思うし、今はガンバの選手として代表に招集されたけど山形がなかったらという思いはあるので感謝しています」と、故郷を背負い奮闘を誓った。

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