シントトロイデン 大阪観光局と包括連係協定締結 大阪・関西万博PRへ練習着に公式ロゴ

 ベルギー1部シントトロイデンは11日、大阪市内で会見を行い、大阪観光局との包括連携協定の締結を発表した。また、2025年日本国際博覧会協会とも広報・プロモーション参加の協賛契約も締結。大阪・関西万博の開催に向けて機運醸成に取り組む。シントトロイデンの選手は次戦から万博の公式キャラクター「ミャクミャク」のロゴの入ったウオームアップ着を着用するなどして万博をPRする。

 会見に出席した大阪観光局・溝畑宏理事長(62)はウオームアップ着を着用して登場。この日から入国者数上限撤廃など新型コロナの水際対策が大幅緩和され、訪日観光客の増加が予想されることを持ち出し、「反転攻勢、復活の日に欧州という大きな舞台にチャレンジすることになった」とシントトロイデンとタッグを組むことについて高らかに宣言。ベルギーからオンラインで参加したシントトロイデン・立石敬之CEO(53)も「ベルギーは欧州連合本部があり、地理的にも中心となる地。そこからあらゆることを発信していければ」と続いた。

 溝畑理事長と立石CEOは現J2大分がJリーグ加盟前からの付き合い。「トリニータのチームを作り上げた時に選手で来てくれたのが彼。大分の田舎のクラブだが、いつかは欧州のクラブを経営したいな、世界に行きたいなという夢を語り合った。立石君は夢をかなえた」と振り返る。そして当時から「欧州から日本の魅力を発信する基地になろうという話をしていた」と漠然と描いていた構想だったことも明かす。

 取り組みとしては大きく以下の4つ。【1】大阪・関西万博の機運醸成。【2】欧州での大阪および日本の認知度拡大。【3】サッカーを通じた教育交流、人的交流。【4】世界で活躍する人材の育成、新規ビジネスの創出。また、大阪・関西万博への協賛としてウオーミングアップ着への公式ロゴの掲出やホームスタジアムでのLED広告掲出なども行う。

 現在、シントトロイデンにはGKシュミット・ダニエル、MF香川真司、FW岡崎慎司、林大地、DF橋岡大樹と日本選手5人が所属。このうち香川、岡崎、林の3人が関西出身者となる。3人はビデオメッセージで登場。香川は「大阪の人にシントトロイデンを知ってもらえる機会だし、大阪万博に携われることもうれしいこと」と喜んだ。

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