BGパトゥム 手倉森監督一問一答 前日のダジャレを“回収”「キッチリ勝ちました」

 「ACL・1回戦、BGパトゥム4-0傑志」(19日、浦和駒場スタジアム)

 手倉森誠監督(54)率いるBGパトゥム(タイ)が傑志(キッチー、香港)を大勝で下し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)でタイ勢初のベスト8に進出した。

 試合後の会見場に拍手で迎え入れられた手倉森監督は「一つ壁を打ち破れたことにホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。18日の会見で「傑志(キッチー)相手にキッチリ仕事をしなければ」と意気込んでいたが、「キッチリ勝ちました」と笑顔で前日のダジャレを回収した。

 BGパトゥムは前半34分に先制すると、J1広島、清水でプレーしたFWティーラシンらが得点を重ねた。準々決勝は22日に埼玉スタジアムで開催され、組み合わせは20日に決まる。

 手倉森監督の主な一問一答は以下の通り。

 「まず昨年このラウンドで負けて悔しい思いをしたクラブが一つ壁を打ち破ろうとして、打ち破れたことにホッとしている。こういう勝ち方をしたら『傑志だから』という失礼な人もいるかもしれないが、1次リーグではチェンライ(タイ)を倒し、神戸にもしっかりした試合をしている。今日は激闘、死闘というものを選手にイメージさせたが、1次リーグが終わってからここに至るまでの姿勢、意欲、意思の違い、準備の違いでこういう勝利がもたらされた。自分たちはタイのサッカーの可能性、BGパトゥムの可能性をアジアの舞台で示したいと思っている。タイのサッカーをけん引しているチームだと日本に知らしめて、日本にも多くのBGサポーターを作って帰りたい。キッチリ勝ちました(笑)」

 -相手は守備を重視してきた

 「守りに重点を置いてくるのは予測していたので、勝ち急がないという話をしていた。ダイレクトパスから1点取れたことで、点の取り方のバリエーションを示せた」

 -日本人監督がJリーグ以外のクラブを率いて勝ち上がる意義について

 「海外クラブで指揮を執るというのは自分の夢でもあった。それがかない、Jリーグも参加するアジアの大会に出られていることにものすごくやりがいを感じている。日本人指導者の刺激になればいいなという気持ちはいつも持っている」

 -準々決勝で対戦したい相手は

 「昨年BGは全北(韓国)に負けているので、対戦すれば借りを返すチャンスもある。神戸は長崎で一緒に仕事をした(吉田)孝行が(監督として)頑張っている状況で縁も感じるし、大迫や(山口)蛍ら一緒にW杯に行ったメンバーもいるので対戦してみたいと思う。浦和のリカルド(・ロドリゲス監督)はタイで仕事をしたことのある監督だし、そことも縁がある。まだ結果は出ていないが、浦和のホームで満員の中でBGの選手と戦ってみたい気持ちもある。ジョホール(マレーシア)になるか浦和になるか、神様が導いてくれるだろうと思う」

 -日本のファンにBGのどんな部分をアピールしたいか

 「日本がこれから世界で戦っていく時にアジアの底上げは大事になる。タイにはその可能性がものすごくある。非常に近い国で、来ようと思えば来られる距離。僕以外にも石井(正忠)さんもブリラムで働いているし、ぜひ近くに感じて、どっちのサッカーも好きになってもらえる日本人を増やしたい」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス