J1川崎 鬼木監督が思い吐露「簡単に延期になるのかな」「問題提起の試合になれば」

 後半、指示を出す川崎・鬼木監督(左)=埼玉スタジアム
 浦和に敗れ、肩を落とす谷口(右端)ら川崎イレブン=埼玉スタジアム
 浦和に敗れ、しゃがみ込む川崎・家長=埼玉スタジアム
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 「明治安田生命J1、浦和3-1川崎」(30日、埼玉)

 急激に感染拡大している新型コロナウイルスの猛威が王者川崎を直撃した。浦和に敗れて今季6敗目を喫し、2試合少ない暫定ながら5位に後退した。

 トップチーム関係者に陽性者が続出。28日に5人、29日に4人が陽性判定を受けたと発表していた。浦和戦の登録メンバーは上限18人に達しない16人。控え5人はGK3人とフィールドプレーヤー2人という非常事態となった。圧倒的に不利な状況だが、選手13人が必要とするリーグの規定を満たすため、試合開催が決まった。

 ハーフタイムにはGKがシュート練習を行う異様な光景もあった。鬼木監督は2点を追う後半にフィールド選手2人の交代を使い切り、MF山村を前線に投入する執念も見せたが、1-3で敗れた。試合後には「人数が足りなくて、練習生やスタッフに入ってもらって、カバーし合いながらトレーニングしてきた」と準備の難しさを振り返った。

 川崎は6日の鳥栖戦に続き16日の名古屋戦が新型コロナウイルスの影響で中止となっていた。名古屋については、リーグに事実ではない報告をしていたことが問題となっている。

 不利な状況でも正々堂々と試合に挑んだ鬼木監督は「ルールに沿って覚悟を持ってやっている。自分たちはGK(3人)をサブに入れたりしている。簡単に(試合が)延期になるのかなという思いは当然ある。今日のゲームは問題提起になるかもしれない」と割り切れない心情を吐露した。

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