カズ所属の鈴鹿が謝罪 Jリーグから資格失格処分「組織運営の未熟さが露呈した結果」

 Jリーグは28日、理事会を開き、日本フットボールリーグ(JFL)鈴鹿ポイントゲッターズの「百年構想クラブ」(準加盟に相当)の資格を失格とすると発表した。

 これを受け、鈴鹿は「この度の処分は、弊クラブの組織運営の未熟さが露呈した結果であり、真摯(しんし)に受け止めたく考えております」などとコメント。「昨年末以来、弊クラブのサポーターの皆様、スポンサーの皆様、その他関係者ご一同様に多大なるご迷惑、ご心配をお掛けしておりますことを、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 Jリーグは失格に至った理由として「鈴鹿ポイントゲッターズは、2022年2月28日に開催した第2回理事会にて、懲罰の対象となりうる行為の発覚、ならびにクラブのガバナンス体制に不備があると判断しうる複数の事情が認められるなど、Jリーグ百年構想クラブ規程第7条第1項第1号に定める『Jリーグの目的に反する行為』が認められたことから、Jリーグ百年構想クラブの資格について解除条件付きの資格停止となった」と説明している。

 鈴鹿を巡っては、2020年にクラブ幹部による意図的な敗退行為(八百長)の指示があったことを日本サッカー協会(JFA)が確認しており、今年2月にはJリーグから解除条件付きで百年構想クラブの資格停止処分を下されていた。処分解除の条件として「ガバナンス体制の改善」と「ステークホルダーからの支援継続」が挙げられており、鈴鹿は今月27日に臨時株主総会(21日開催)で吉田雅一代表取締役以下全役員(4人)が辞任し、6人の新役員選任を決議したことを発表。三浦泰年監督(56)が代表取締役GMに就任するなど体制を刷新した。

 鈴鹿には今季、元日本代表FW三浦知良(55)が期限付き移籍で加入して話題を呼んでいるが、百年構想クラブの資格が剥奪されたことで、来季のJ3昇格は消滅した。ただ、11月に百年構想クラブの再申請が可能で、認められば最短で2024年のJ3入会が可能となる。

 監督を務める三浦代表取締役GMは「Jリーグが総合的に判断した結果として、内容についても十分理解しました。いま言えることは、11月の再申請に向けてしっかり努力するということです。クラブが昨年2月に得た資格は失効してしまいましたが、Jリーグ百年構想クラブとして不足している部分を改善し、Jリーグに認められるようなクラブとして盤石な体制を組み、前に進みたいと思っています」などとコメントした。

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