ACL J1川崎が因縁の蔚山に3失点 今大会初黒星で首位陥落

 後半、川崎・谷口(左)、山根(13)がディフェンスする中、蔚山選手(右)がチーム3点目のゴールを決める(ゲッティ=共同)
 蔚山戦で競り合う川崎・橘田(ゲッティ=共同)
 競り合う川崎・遠野(左)。右奥は佐々木(ゲッティ=共同)
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 「ACL・1次リーグ、蔚山3-2川崎」(27日、ジョホールバル)

 東地区の1次リーグ第5戦が行われ、I組のJ1川崎は蔚山(韓国)に2-3で敗れ、今大会初黒星で同組首位から暫定2位に後退した。川崎は2勝2分け1敗で勝ち点8のまま、蔚山は3勝1分け1敗の同10。広州-ジョホール・ダルル・タクジム戦でジョホールが勝てば、川崎は3位となる。

 勝てば1次リーグ突破へ大きく前進する川崎は序盤から攻勢に出た。前半7分には相手のミスを突いたレアンドロダミアンが決定機を迎えたが、右足シュートは枠を越えた。同14分に先制を許すと様相が一変した。6分後にも佐々木のパスを奪われ、カウンターから追加点を奪われた。

 2点を追う苦しい展開となったが、前半40分に山村の浮き球パスをマルシーニョが頭で折り返すと、最後はレアンドロダミアンが右足で決めて1点差で前半を折り返した。

 川崎は後半2分にも失点。ここまで4試合で1失点と堅守を誇っていたが、鬼木監督が「大一番」と位置付けた一戦で3失点を喫した。指揮官は同13分に3人を同時に交代するなど、5人の交代枠を使い切ってゴールを目指した。後半47分にレアンドロダミアンの右足ボレーで1点差に迫ったが力尽きた。

 蔚山とは昨年の決勝トーナメント1回戦で対戦し、0-0で突入したPK戦の末に敗れた。今回の初戦でも1-1の引き分けに終わっていた。遠野は「今回は必ず勝ちたい」と雪辱を誓っていたが、因縁の相手に再び屈した。

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