サッカーの元日本代表ＦＷ三浦知良（５４）が、Ｊ２横浜ＦＣから日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）の鈴鹿ポイントゲッターズに期限付き移籍することが決まった。背番号「１１」にちなみ、１１日午前１１時１１分に両クラブが発表。記者会見は未定で鈴鹿での背番号は後日発表される。ＪＦＬは３月１３日に開幕する。

　５４歳のカズが、１９９３年の開幕から毎年プレーしたＪリーグを離れる決断を下した。カテゴリーを下げてでも活躍できる場を求めて、国内４部相当のＪＦＬへ身を置く。

　ブラジル時代を含めてプロ３６年目の昨年３月のリーグ戦に出場し、Ｊ１最年長出場記録を５４歳１２日に更新。もっとも、Ｊ２時代の２０１７年を最後に得点がない。昨季Ｊ１では１試合出場でプレー時間は１分のみ。カテゴリー変更は現実的な選択だった。

　カズは鈴鹿を通じ「ここでプレーする機会を与えていただけたことに感謝し、ピッチの上でクラブの勝利に貢献できるよう努力する」とコメント。横浜ＦＣの公式ツイッターでは「みなさんの『頑張って下さい』『いつまでもプレーして下さい』という言葉が支えになった。横浜ＦＣでやっていたモチベーション、挑戦する気持ちを向こうでも持って頑張りたい」とあいさつした。

　三重県初のＪリーグ入りを狙う鈴鹿は昨季ＪＦＬで４位。兄の泰年氏（５６）が監督兼ＧＭを務め、戦力として起用すると明言している。関係者によると移籍交渉では練習環境整備などの条件面をすり合わせたという。