浦和 引退の阿部に捧げる優勝「最後にカップを掲げて欲しい」号泣関根は継承誓う
「天皇杯・決勝、浦和2-1大分」(19日、国立競技場)
浦和が3大会ぶり史上最多タイの8度目の優勝。来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。後半45分に同点とされたが、同48分、途中出場で今季限りで退団するDF槙野智章(34)が劇的な決勝ゴールを決めた。
今季限りで引退する阿部勇樹主将(40)はベンチ入りせずにスタンドで観戦。現役最後の一戦、優勝の瞬間を見届けた。
先制ゴールのMF江坂任(29)は「阿部さんの引退もありますし、最後にカップ掲げて欲しいとみんな思って準備していました」と思いを口にした。
今季限りで退団するDF宇賀神友弥(33)は槙野とともに途中出場。試合終了後は涙を流した。
先制ゴールをアシストし、後半38分に交替したMF関根貴大(26)はピッチを去る際に宇賀神と言葉を話した後、号泣。「僕自身お世話になっていた選手がたくさんいて。その選手とやるのがきょうが最後だったので、堪えきれないものがありました」と涙のわけを語った。
今後に向けて「僕たちがやるしかないですし。先輩たちがどれだけやってきたか見てきたので、負けないくらい自分たちも強いチームを作っていきたいと思います」と去りゆく偉大な先輩たちの思いを引き継いでいくことを誓った。
GK西川周作(35)も「阿部選手、槙野選手、宇賀神選手、お世話になった選手、スタッフと優勝したかった」とそれぞれが思いを口にした。