浦和・退団の槙野が決勝弾「全部持っていきました」西川「決めてこい」に有言実行

後半、優勝を決めてガッツポーズをする浦和・槙野智章=国立競技場(撮影・堀内翔)
後半、FKからゴールを狙う浦和・槙野智章=国立競技場(撮影・堀内翔)
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 「天皇杯・決勝、浦和2-1大分」(19日、国立競技場)

 浦和が劇的な勝利で3大会ぶり8度目の優勝を飾った。前身の三菱重工時代の4度を含め、史上最多タイの優勝回数に並び、来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。

 契約満了に伴い、今季限りで退団する元日本代表DF槙野智章(34)が奇跡を呼んだ。1-1で迎えた後半48分、CKからMF柴戸が放ったシュートを頭でコースを変え、ゴールに突き刺した。殊勲の背番号5はユニホームを脱ぎ、ゴール裏のサポーターに向かって駆けた。

 「柴戸選手は一緒に居残り練習するメンバー。癖も分かっていた」と明かす。さらに「ポジションも取れたしGKの動きも見えた。コースを変えるだけだと思った。どうやったらスタジアムの空気を変えられるかと(ゴール後に)考えました」。瞬間的なプレーにも冷静だった。

 アジアへの切符を置き土産とした槙野は、試合後の場内インタビューで「お祭り男、エンターテイナーですね。全部持っていきました」と笑みをはじけさせた。

 失点直後、GK西川と言葉を交わした。「西川選手に『マキが最後もっていけ、マキが前にいってゴールをとってこいと、決めてこい』と強く背中を押されてゴールをとることができました」と明かす。西川もマキが後ろに来て『シュウちゃん、(同点で)終わらせる?』って声があって、『あと5分あるのでマキが決めてもいいよって』有言実行するところは素晴らしいしと思いますし、ぼくたちにACLの切符をを与えてくれて本当に感謝しています」と振り返った。

 決勝にはコロナ渦では最多となる5万7785人が来場。「来シーズン僕はいませんが、今いる選手たちに素晴らしい後押しをお願いします」とサポーターに呼び掛けた。

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