G大阪・松波監督 涙こらえあいさつ「必ず強いガンバを取り戻せると信じています」

 試合を終え、G大阪・松波正信監督は言葉に詰まりながらあいさつする(撮影・山口登)
サポーターにあいさつするG大阪イレブン=パナスタ(撮影・山口登)
 J1残留が決定し、喜ぶ湘南の山口監督(左)。手前は急逝したオリベイラ選手の写真=パナスタ
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 「明治安田生命J1、G大阪0-0湘南」(4日、パナソニックスタジアム吹田)

 G大阪は最終戦を0-0で終え、13位で今季を終えた。

 昨季を2位で終えたG大阪はタイトル獲得を掲げて今季をスタート。しかし開幕直後に新型コロナウイルスの集団感染が発生して活動停止を強いられるなど、序盤から低迷。5月14日には宮本恒靖前監督を解任し、松波正信強化アカデミー部長が暫定的に監督に就任した。当初は後任監督につなぐ方針だったが、今季終了まで続投した。夏場の21連戦を乗り切り、J1残留という最低限の目標は3試合を残して達成したが、タイトル獲得などには遠く及ばなかった。

 試合終了後にはホーム最終戦セレモニーを実施。あいさつに立った松波監督は「一年間コロナ禍の中でたくさんの応援サポート本当にありがとうございました。皆様にとって望まない結果に終わってしまったことには申し訳なく思っています」と謝罪。厳しい戦いが続く中でのサポーターの存在に感謝を伝えると、涙をこらえながら「たくさんのサポーターがスタジアムに来る姿を見て幸せでしたし、強いガンバを見せなければいけないな改めて思いました。来シーズンは新体制でのスタートになると思いますが、変わらぬガンバ大阪への愛と情熱を注いでくだされば、必ず強いガンバを取り戻せると信じています。来季もたくさんの愛、情熱を選手やスタッフ、クラブに注いでください」と語りかけた。

 セレモニー終了後のオンライン会見でも周囲への感謝を伝えた。「やはり12年のことが僕自身ありますんで。その中でクラブが決断して監督をさせていただいたというのは感謝しかない。大きな責任というか使命を感じながらチームだけでなくクラブ、スポンサー、サポーター関わる人すべてを背負ってやらなければいけないという強い覚悟だった」と話した。G大阪唯一のJ2降格となった12年もシーズン途中から指揮を託されたのが松波監督だった。「ガンバで育ててもらった中で、恩返しをしたい。12年のようにはならないようと思った。サポートしてくれたスタッフあっての結果。ただただ感謝です」と振り返った。

 来季のG大阪では松波監督はアカデミー部門へ転属し、大分を退任する片野坂知宏監督の就任が決定的となっている。

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