FC東京 ミクシィが11・5億円増資引き受け、株式過半数を取得へ

 J1のFC東京は22日、第三者割当増資で発行する株式をIT大手の「株式会社ミクシィ」(東京都渋谷区)が引き受けると発表した。同日の取締役会で決議された。

 今後は25日のJリーグ理事会と12月10日に開かれるFC東京の臨時株主総会での承認を経て正式決定となる。株式発行は来年2月1日の予定。ミクシィの所有株式数は過半数の2万4000株(議決権所有割合51・3%)で、経営権を取得することになる。

 ミクシィも同日、11億5000万円の増資を引き受け、FC東京を運営する「東京フットボールクラブ」(東京都調布市)を子会社化すると発表。「これまでのクラブの伝統、歴史を尊重しながらも、当社が持つ経営ノウハウをプラスし、よりファンやサポーターに愛され、挑戦していくFC東京の発展をサポートしてまいります」とした。ミクシィは2018年からスポンサー、少額株主として、19年からはマーケティングパートナーとしてFC東京を支援してきた。

 FC東京は「2019シーズンにはJ1リーグ2位となり、平均ご来場者数は3・1万人を超えましたが、一方で2020シーズンから続く新型コロナウイルスの影響は大きく、入場料収入を中心に大きく減収するなど厳しい状況にあります。

 こうしたなかで、これまでの主要株主の力も合わせて、より一層クラブが発展・成長し、首都・東京にふさわしいクラブになるために、株式会社ミクシィに第三者増資を引き受けていただくことになりました。

 首都・東京にふさわしい『強く、愛されるチームをめざして』、クラブ一体となって取り組んでまいります」とコメントした。

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