【福西崇史 熱血EYE】サイド使ってクロス攻撃に徹してもよかった

 「W杯アジア最終予選、ベトナム0-1日本」(11日、ハノイ)

 日本代表はハノイでベトナム代表を1-0で下し、3勝2敗の勝ち点9とした。前半、FW伊東純也(28)=ゲンク=のゴールで先制。10月のオーストラリア戦に続く2連勝とした。16日にはホームでの一戦で0-1と屈したオマーンと敵地で対戦する。

  ◇  ◇

 勝ち点3を取れたのは大きい。ただ、意図を持ったプレーをどれだけできるかに期待していたという意味では物足りなさを感じた。

 オーストラリア戦で機能した4-3-3を使ったのは、このシステムを成熟させたい森保監督の狙いがあったのだろう。守備面での安定感は増したと思うが、攻撃面ではどうか。後半は浅野や古橋らスピードのある選手を使ったのだから、シンプルにサイドを使ってクロス、という攻撃に徹してもよかった。

 決勝ゴールの伊東は攻撃だけでなく、自陣深くまで戻って守備の貢献も大きかった。あとは守田が左サイドで攻撃参加した前半49分の場面。南野との連係で相手のプレスをかわし、大きく空いた右サイドの伊東へ展開して再び逆サイドの守田へクロスが上がった。得点にこそならなかったが、こういう崩しの形を増やしたい。

 次のオマーンはベトナムよりも組織的で個人能力も高い。相手の出方次第ではあるが、よりリスクを負って攻める必要があるだろう。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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