三笘、旗手が日本代表初選出 森保監督「土俵際の戦い」へ新戦力 東京五輪世代9人に

 日本サッカー協会は4日、W杯カタール大会アジア最終予選ベトナム戦(11日、ハノイ)とオマーン戦(16日、マスカット)に臨む日本代表メンバー27人を発表し、三笘薫(24)=サンジロワーズ、旗手怜央(23)=川崎=が初選出された。前田大然(24)=横浜M、上田綺世(23)=鹿島=も最終予選では初めて招集されるなど、東京五輪世代は9人に達した。森保一監督(53)はオンラインの記者会見で「土俵際の戦い」との認識を示し、「最終的にW杯出場権を勝ち取る強い思いを持って臨みたい」と決意を述べた。

 窮地の日本代表を救う切り札となれるか。三笘の初選出に踏み切った森保監督は「彼の攻撃力は武器になる」と期待を寄せた。

 今夏に海を渡った三笘は、先月16日のベルギー1部セラン戦で後半開始から出場してハットトリックを達成。規格外の突破力は健在で、直近2試合では先発に定着している。指揮官は守備面での物足りなさを指摘しつつも、左ウイングバックで攻守に奮闘する姿に「厳しい最終予選でも力を発揮してくれる」と信頼を口にした。

 複数ポジションをこなす万能性で川崎連覇の立役者となった旗手も念願の代表入りを果たし、J1得点ランク首位の前田や上田も最終予選では初めて招集された。先月のオーストラリア戦で初先発初得点の田中も引き続き選ばれ、1997年以降生まれの東京五輪世代は9人に達した。

 さらに国内組は10人に倍増した。初戦のベトナム戦では時差と移動距離が少ない国内組を多く起用する可能性も示唆。「ベストなメンバーを選んだ」と常套(じょうとう)句を繰り出したが、メンバー編成には明らかな変化が表れた。

 2勝2敗で4位に沈む日本だが、ベトナム戦後には総得点差で3位に立つオマーンとの直接対決を控える。9月に続く連敗なら、プレーオフ圏内の3位も厳しくなる。森保監督は「土俵際の戦い」と表現し、覚悟をにじませた。新顔が序列に変化を生めばチームは活性化し、浮上への原動力となるはず。世代間融合や血の入れ替えで、W杯への視界を切り開く。

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