名古屋 ルヴァン杯初V 11年ぶりタイトルで国内3冠達成!天皇杯の雪辱果たした

 「ルヴァン杯・決勝、名古屋2-0C大阪」(30日、埼玉スタジアム)

 初めて決勝に進出した名古屋がC大阪を2-0で下して初優勝した。名古屋のタイトル獲得は2010年のJ1制覇以来11年ぶりで、天皇杯を含めた国内三大タイトルを全て獲得。後半2分、左CKからFW前田直輝(26)がヘディングで押し込んで先制。同34分にMF稲垣祥(29)が追加点を奪った。C大阪は大久保嘉人(39)らが好機を迎えたものの得点できなかった。最優秀選手には稲垣が選ばれ、チームは優勝賞金1億5千万円を獲得した。

 苦難をはね返し続けたイレブンが、とびきりの笑顔を見せた。最後のタイトルとなったリーグ制覇から11年。「長いこと苦しさを味わっている。彼らのためにタイトルを取るというのが、自分の中であった」。ゲームキャプテンを務めた中谷は、サポーターと喜びをかみしめた。

 守勢に回った前半を終えてすぐ、後半2分に相手の隙を突いて先制した。同34分には速攻から追加点。今季は充実のシーズンを送るMF稲垣が自らのMVPも決定づけるゴールを決め、「今までの苦しい時期とか、うまくいかない時期を自分なりに消化して、やってこられたからこそ」と振り返った。

 その言葉はチームにも当てはまる。J1復帰後、18、19年と連続して残留争いを経験。19年途中からフィッカデンティ監督が就任し、「全てを変える必要があった」と振り返る環境を乗り越え、降格を回避した。

 27日の天皇杯準々決勝では、メンバーを落としたC大阪に完敗。試合後のロッカールームでは、指揮官の「知り合いだと思いたくない。おまえたちはこんなものじゃない」と叱咤(しった)の声が響いた。

 中谷は18年に残留を決めた日の瑞穂と、この日のスタンドの光景がダブったという。違うのは、選手の手に優勝トロフィーがあったこと。「これを機に名古屋が強くなることを願うというか、僕がそうしたい」。10・30の勝利を隆盛のプロローグにする。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス